喜んでもらうために意識する「季節のレク」
季節レクリエーションの魅力
温暖で四季がはっきりと存在する日本では、そうした四季の移り変わりに大きく影響を受ける農業が長らく国の産業の根幹を支えていたこともあり、季節の移り変わりを楽しむような行事がたくさん存在します。例えばお正月はその典型ですし、お花見やお盆、秋の紅葉狩りなどもそうした季節の行事の1つと言えるでしょう。そしてレクリエーションを企画したり運営したりする上でこうした季節性というものはとても重要な意味を持ちます。
何と言ってもその魅力は介護施設に入所していたり、普段家にこもっていたりしがちな高齢者の方に対して季節の移り変わりを実感してもらえることと言えるでしょう。そうした施設などで暮らしたり自宅で寝込んでしまっていたりする人も、元気な時は日常生活の中で季節の移り変わりを感じていました。しかし介護生活となってからはなかなかそうした季節の移り変わりを感じることができず、残念に思ってしまっている人も多いのです。
お正月のレクリエーション
季節のレクリエーションの中でも最も重要になるのがお正月に関連したレクリエーションです。これは世代的な問題になりますが、今高齢者と呼ばれているような世代の方は大晦日やお正月に対して今の若い人たちよりも大きなこだわりを持っています。そのため例えば寝たきり生活だったり施設生活だったりしたためにお正月の催しやイベントを楽しめないことにとても残念な気持ちを感じている場合が多く、ともすると気落ちしすぎて軽いうつ症状になってしまうほどです。
そうした気分を払拭するためにもお正月に関連したレクリエーションを企画し、実施すると良いでしょう。特に高齢者の方々は季節感や伝統を大切にしますので、お正月の飾りをシンプルなもので構わないので自分たちで作るようなレクリエーションが好まれます。
桜の時期のレクリエーション
また桜の時期のお花見なども日本人にとってはとても重要なレクリエーションで、春の暖かさを感じて心機一転し、これからも頑張るぞというエネルギーをチャージできる重要な行事と言えます。しかし施設に入所している方や寝たきりの方の場合、気軽にお花見に行くことができないということも多いでしょう。そこでそうした場合におすすめしたいのが、画用紙などを用いて模擬的な桜の木を施設の中に作ってしまうというレクリエーションです。
なお、もし高齢者の方が桜の木を模した物を作ろうとしていても、花柄や桜色の折り紙などを切ったりするのが難しいという方が多い場合、職員が代わりに花を作ってあげてその人たちの顔写真をプリントして貼り付けてあげるようなレクリエーションに変更してみるのも良いでしょう。
転職を考えている介護職の方必見の記事!
介護業界に転職するなら、ADLとQOLを知ることが大切です。ADLとQOL向上に貢献しているのが介護レクリエーションです。介護レクリエーションの中にリハビリ要素も取り入れることで、ADLとQOLの両方を高める効果に期待されています。この関係性を把握しておくと、より良い形で介護に関われるでしょう。
つづきを見る介護業界への転職は職場さえ選ばなければ容易なため、内定を得ることをもって成功とは定義できません。内定を得たとしても劣悪な労働環境のところで働く羽目になってしまって、またすぐに転職してしまうのでは意味がないからです。きちんと事前に情報収集をして良い職場を選ぶことが何よりも大切です。
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