認知症予防にも効果がある「歌・音楽」

認知症予防にも効果がある「歌・音楽」

音楽レクリエーション

介護施設や老人ホームなどの現場で実際に活用され成果を出しているレクリエーションの1つに歌や音楽を使った音楽レクリエーションというジャンルが存在します。音楽は人類の歴史に深く根ざした娯楽で、もしかしたら有史以前から人は狩りが終わった後に火を囲み、狩りの成功や自然の恵みに感謝や祈りを捧げるように踊り歌っていたのかもしれません。音楽は人間の本能に根ざした素晴らしいレクリエーションと言え、高齢者にとっても嬉しい時間となるでしょう。

認知症への影響

歌を歌うことはただ楽しかったりストレスの発散につながったりするだけではなく、肺や胸部、腹部を大きく使って呼吸し声を出すので心肺機能のトレーニングとしても効果があります。それに歌を歌う時は懐かしい歌の場合、その当時の事柄まで思い出されますし、そもそも歌詞やメロディー、リズムなどを思い浮かべながら歌うので記憶の想起を頻繁に行い、回想法という脳を活性化する認知症の予防法やケア方法にも通じる部分があるのです。また歌を歌っていると人間は楽しくなってきて思わずリズムに乗って動いてしまったりしますが、そうした動作も身体の機能維持につながります。身体を動かす効果だけではなく、リズムに乗るという感性や感覚を司る部分の脳機能も使うのでより大きな効果が見込めるでしょう。それに歌を歌う楽しい時間を共有することで介護職員と要介護者の方達との間の関係性の構築にもつながりますので、社会性に関する部分も刺激されます。

童謡や歌謡曲

なお具体的な音楽レクリエーションの方法ですが、どのような音楽に取り組むのかによってその方法論や効果は異なります。ただ最も基本的なのは実際に歌を歌うということであり、施設内のカラオケ大会のような形で行われることもあります。懐かしの歌謡曲でも良いですし、子供の頃に歌ったような童謡を歌っても構いません。
介護を行う側の目線でいうと、音量やリズムを調整しながら歌ってもらうことで身体機能の回復効果がありますし、どの程度の声量が出せるかで相手の体力の程度がわかります。

動作との組み合わせ

ただ単に歌いやすい歌を歌うということ以外に、音楽と動作を組み合わせるようなレクリエーションも行われ、高い効果が報告されています。例えばスケッチとの組み合わせで、故郷の風情を歌うような音楽を聴かせ、その音楽を聴いて思い浮かんだ情景を絵に描くようなレクリエーションが存在します。こちらは脳の聴覚と視覚を司さどる部分の両方を刺激しますし、手を動かすので身体の筋肉や神経も刺激します。

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