
高齢者のADL低下について考える
ADL低下の原因
ADL(Activities of Daily Living)とは、トイレや入浴、着替えなど普段の生活を送るうえで必要となる日常的動作のこと。ADLが低下すると、自立した生活が阻害され、生活の質(QOL)の低下にも繋がる可能性があります。
ADLが低下する原因としてまず挙げられるのが、 加齢による身体機能の衰え。年齢を重ねるにつれて、筋力やバランス能力、認知機能などが低下し、自分でできることが徐々に限られていくのが一般的です。次に考えられるのが、疾患によるADLの低下。脳血管障害のほか、糖尿病をはじめとする生活習慣病、心臓・血管疾患など、さまざまな病気がADL低下のきっかけとなりえます。そのほか、神経疾患や関節疾患、精神疾患といった疾患が引き金となるケースもあるでしょう。
そのほか、バリアフリーに配慮されていない生活環境や、孤独感といった心理的要因がADL低下につながることも考えられます。
ADL低下を防ぐには
ADL低下を防ぐためには、 多角的なアプローチが必要です。たとえば、理学療法・作業療法・言語療法といったリハビリを取り入れることで、身体機能の維持・向上につながる可能性があります。また、病気を抱えている場合、治療を施すことで、ADLの改善が期待できるでしょう。
適度な運動もぜひ取り入れたいところ。 ウォーキングや体操など、 無理のない範囲で身体を動かすことで、筋力やバランス能力の維持・向上が図れるでしょう。栄養バランスのとれた食事を摂ることも意識したいところです。
生きがいや社会的な役割を持つことも、高齢者のADL低下を防ぐうえで有効でしょう。積極的に外へ出かけ、社会的な活動に参加することが生きる活力となり、ADL低下を遅らせることができるかもしれません。
高齢者の意欲を高めることも大事
ADL低下を防ぐためには、高齢者自身の意欲を高めることが大切です。本人のやる気がなければ、第三者がどんなに働きかけてもなかなか良い結果には結びつかないでしょう。高齢者の意欲を高めるためにまず意識したいのが言葉がけ。「すごいですね」「頑張りましたね」のように、高齢者の努力を認め、褒めるような声掛けをするようにします。
また、安心・安全な環境を用意することも大事なポイントの一つ。転倒リスクの低い環境であれば、高齢者の方の活動意欲も高まるかもしれません。音楽に合わせて身体を動かしたり、ゲーム感覚で運動を取り入れるのもおすすめ。高齢者の方に「楽しい」と思ってもらえるような工夫を施すことを意識しましょう。
転職を考えている介護職の方必見の記事!
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